No.8 ゴスペル腹話術と共に

坂西賀寿代

 私は、四国の高松で、高校2年の時から教会に通い始めました。
教会は宣教師が開拓したもので、日曜は保育園の場所を借りて礼拝をしていました。
 私は救われてすぐ、教会学校教師の奉仕を始めました。その後、プレハブの教会を建て、そこに移りました。近所の団地の階段で、小さな子ども集会をしました。楽しかったです。
 そんな時、腹話術に出会いました。視覚教材として子どもに興味をもってもらえるのではないかと始めることにしました。ところが、具体的に、どのように練習していくべきかはわかりませんでした。
 そして時が過ぎて、結婚で横浜に来ました。すると、そこで再び腹話術に導かれたのです。今度は「ゴスペル腹話術」でした。
 月一回の例会に出てみると、初めに、聖書のみことばの解き明かし、次に、発声練習や台本作りについて学び、その後、皆さんの実演を見て感想を言い合うという流れでした。コロナ禍以降は、Zoomで続けられました。
 そのような中で、私にとってはっきりしてきたことがあります。
 ①皆さんと共に励まし合いながら続けていくということ。
 ②腹話術の練習に優先順位を高めて時間をとること。
 ③未熟な私の実演奉仕でも喜んでくださる方々がおられるのだから、もし依頼がきたら受けること―などでした。
 祈りつつ、主のお導きに従っていきたいと思います。

 私には、複数の人形の声を出すことはできませんが、人形の仲間と話すのは楽しいです。私の仲間をご紹介します。
 ①「あおい そら ちゃん」
教会学校から、ずっと教会に来ています。隣りに住んでいる、何かと頼りになる12歳のクリスチャンの女の子です。
 ②「大倉 金慈 さん」
「金じい」と呼んでいます。愛するクリスチャンの妻「キクさん」が天国に召され、一人暮らしをしているおじいさん。キクさんの教会に通って、求道しています。

 私にとって腹話術は、自分の努力不足を反省しながらも、ゴスペル腹話術の皆さんと共に続ける中で励まされ、何よりも、神さまが応援してくださっている大切なものです。
 また、私の人形たちは、年齢、立場は違うけれど、色々お話ができるご近所さん、大切な友人です。一緒に天国で会いたい(?)と思うほどの存在なのです。