No.96 後継者養成の祈り
「収穫は多いが、働き手が少ない。だから、収穫の主に、ご自分の収穫のために働き手を送ってくださるように祈りなさい。」 (ルカの福音書10章2節) 腹話術というものは、いつの時代にもマイナーな芸ではありますが、それでもかつては大変用いられたものでした。特に「ゴスペル腹話術」について考えてみますと、私が学んだ4...
「収穫は多いが、働き手が少ない。だから、収穫の主に、ご自分の収穫のために働き手を送ってくださるように祈りなさい。」 (ルカの福音書10章2節) 腹話術というものは、いつの時代にもマイナーな芸ではありますが、それでもかつては大変用いられたものでした。特に「ゴスペル腹話術」について考えてみますと、私が学んだ4...
私が高校一年に進級してから、我が家の空気がこれまで以上に重苦しくなってきました。3歳上の兄が、大学入試に不合格となり、東京の予備校に通うため、下宿生活になったためでしょうか。父は、いつも黙って宙に向かって人差し指で数字を書いていました。おそらく、お金の計算をしていたのでしょう。父と母が何やら話し合ったり、...
我が家は、私が物心つく頃から“キリスト教”的なムードはありましたが、父は自分ひとりで教会に通っていましたし、子どもたちを「教会学校」に連れていってくれることもありませんでした。(尤も、終戦直後の教会で、「教会学校」などはなかったかもしれませんが。) そんなわけで、私が最初に聖書のみことばに出会ったのは、...
No.12「私はいったい何者なのか」
「すべてのことには定まった時期があり、天の下のすべての営みに時がある。」 (伝道者の書3章1節) みなさんは、何歳の頃、腹話術を習ったでしょうか。私は、神学校在学中の25歳でした。その時の先生(春風イチロー師匠)が、ある時こうおっしゃったのです。「腹話術を習うには若いほどいい。まあ、25歳までかな。」そこ...
人間とは実に罪深いものです。特に親子の問題は、どこの家庭でも、大なり小なりあることでしょう。もちろん、お互いに言い分があって、子どもからすれば「私は親にこれだけ傷つけられた」と言い張る理由があり、親からすれば「この子は本当に育てにくい子だった」と言える根拠もあるのです。 私自身は、親になった経験がありま...
聖書には、結婚の定義として、「それゆえ、男は父と母を離れ、その妻と結ばれ、ふたりは一体となるのである。」(創世記2章24節)とありますが、率直なところ、私の両親は、夫婦というより、同志であったように思えます。 私たち子ども4人は、小学生の頃から、全員、父にこう言われて育ちました。 「うちはな、お金がない...
「あなたの隣人のものを欲してはならない。」 (出エジプト記20章17節) みなさんは、ご自分をゴスペル腹話術師と名乗ったとしても、いわゆるプロではなく、あくまでもアマチュアとしての立場ですので、「著作権」の問題は、あまり考えたことはないかもしれません。それでも、プロ、アマチュアに関係なく、著作権については...
No.11「ねたむほどの神の愛」
私が物心ついた頃、毎週日曜日の朝になると、父がラジオをつけて、なにやらドラマのような会話が聴こえてきました。私は大抵、まだ布団の中でしたが、何となく惹かれる思いで、聴き耳を立てたものです。後で知ったのですが、それは、「ルーテルアワー」というキリスト教の番組でした。その後、父は朝ごはんを食べると、自転車に乗...