
No.12「私はいったい何者なのか」
No.12「私はいったい何者なのか」
No.12「私はいったい何者なのか」
「すべてのことには定まった時期があり、天の下のすべての営みに時がある。」 (伝道者の書3章1節) みなさんは、何歳の頃、腹話術を習ったでしょうか。私は、神学校在学中の25歳でした。その時の先生(春風イチロー師匠)が、ある時こうおっしゃったのです。「腹話術を習うには若いほどいい。まあ、25歳までかな。」そこ...
人間とは実に罪深いものです。特に親子の問題は、どこの家庭でも、大なり小なりあることでしょう。もちろん、お互いに言い分があって、子どもからすれば「私は親にこれだけ傷つけられた」と言い張る理由があり、親からすれば「この子は本当に育てにくい子だった」と言える根拠もあるのです。 私自身は、親になった経験がありま...
聖書には、結婚の定義として、「それゆえ、男は父と母を離れ、その妻と結ばれ、ふたりは一体となるのである。」(創世記2章24節)とありますが、率直なところ、私の両親は、夫婦というより、同志であったように思えます。 私たち子ども4人は、小学生の頃から、全員、父にこう言われて育ちました。 「うちはな、お金がない...
「あなたの隣人のものを欲してはならない。」 (出エジプト記20章17節) みなさんは、ご自分をゴスペル腹話術師と名乗ったとしても、いわゆるプロではなく、あくまでもアマチュアとしての立場ですので、「著作権」の問題は、あまり考えたことはないかもしれません。それでも、プロ、アマチュアに関係なく、著作権については...
No.11「ねたむほどの神の愛」
私が物心ついた頃、毎週日曜日の朝になると、父がラジオをつけて、なにやらドラマのような会話が聴こえてきました。私は大抵、まだ布団の中でしたが、何となく惹かれる思いで、聴き耳を立てたものです。後で知ったのですが、それは、「ルーテルアワー」というキリスト教の番組でした。その後、父は朝ごはんを食べると、自転車に乗...
2023年10月に、私もとうとう70歳を迎えました。「とうとう」というのは、70歳になった途端に、心境が大きく変化したからです。 みことばの詩篇にもこう書いてあるではありませんか。 「私たちの齢は七十年、健やかであっても八十年。」詩篇90篇10節 こういうと、「いやいや、これは旧約時代の人生観ですよ。...
No.10「どこから出た知恵か」
「神である主は、その大地のちりで人を形造り、その鼻にいのちの息を吹き込まれた。それで人は生きるものとなった。」 (創世記2章7節) 腹話術という世界は、今ではポピュラーな芸として、(しかし相変わらずマイナーではありますが)、一般に受け入れられていますが、日本でも50年も前には、“奇妙なもの”といった感覚を...