No.17 恵娘のおけいこ
親というものは、(私は経験がないのでわからないのですが)たとえ“子ども好きではない”人でも、自分の子どもにだけは「何でもしてあげたい」と思うようです。特に、自分が「ああ、あれがあったら」「あのことをしていれば」と、“たられば”の願望を持っている場合、それを子どもを通して実現させようとする傾向があると言われ...
親というものは、(私は経験がないのでわからないのですが)たとえ“子ども好きではない”人でも、自分の子どもにだけは「何でもしてあげたい」と思うようです。特に、自分が「ああ、あれがあったら」「あのことをしていれば」と、“たられば”の願望を持っている場合、それを子どもを通して実現させようとする傾向があると言われ...
「あなたこそ 私の内臓を造り 母の胎の内で私を組み立てられた方です。」 (詩篇139篇13節) かつてベストセラーとなった『人生を導く5つの目的』(リック・ウォレン著)という本の中に、「自分の形(SHAPE)を理解する」という項目があります。その内容は、「私たちの存在は、この世界にたったひとりのものである...
タカちゃんをケンタッキーの博物館に贈呈した後、私は彼が天国で楽しくやっていくだろうと心からの安息を覚えました。実は、その博物館の名前は、“Vent Haven Museum”(直訳すると「腹話術師の安息所博物館」)で、ちょっと“Heaven”(天国)に似ていますから、タカちゃんがとうとう何の不自由もなく、...
アメリカには「自由の女神」が立っています。腹話術のコンベンションに参加した頃は、「さすが、アメリカ。何もかも自由で創造的で、個性的で、みんな発想が違うなあ」と感服したものでした。その点、日本は、「みんな同じ」を求めていて少しも自由がない、と思ったのです。人形の顔も同じものが多いし、演じ方も画一されていてつ...
No.17「迷った人を連れ戻す」
「大事なのは新しい創造です。」ガラテヤ人への手紙6章15節 人間とは、自分で自分がわからないものです。それもそのはずです。自分の意志で両親を決めたわけでもなく、いつ、どこで生まれるかも定められず、ましてや男か女かも選べません。ふと物心がついたら、自分という存在がこの世に置かれているのですから。 私は、い...
1994年12月、クリスマス直前に、私は無事神学校の卒業式を迎えることができました。アメリカは日本以上に“学歴社会”です。成績も、「A」「B」「C」ではなく、「A⁺」「A」「A⁻」といったふうに、何段階にも分かれています。そして、卒業式の名簿には、総合評価まで記されるのです。それでも私の成績は、何と「最優...
No.16「信仰に基づく祈り」
「あなたがたが、これらのわたしの兄弟たち、それも最も小さい者たちの一人にしたことは、わたしにしたのです。」 (マタイの福音書25章40節) 今年もクリスマスが近くなりました。腹話術の奉仕を依頼されているけれど、聖書のクリスマスストーリーはもう演じてしまったというみなさんへ。クリスマスにふさわしく愛に満ちた...
「イエスは再び人々に語られた。『わたしは世の光です。わたしに従う者は、決して闇の中を歩むことがなく、いのちの光を持ちます。』ヨハネの福音書8章12節 周囲の反対を押し切って、“留学”した私でしたが、実のところは、“日本脱出”と言うべき精神状態でした。「もう日本には帰りたくない」というのが本音だったのです。...